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プレイバックシアターって?

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皆さんこんにちは!

千代田区麴町のオーガニックエステサロン、アンリュミエールの黒木です^^

 

今日は節分、そして明日はようやく立春。

そう…暦の上でのがようやく訪れますね♪

この冬はとても寒さが厳しいので、春が来るのがいつも以上に恋しかったのですが

ようやく立春を迎える…と考えるだけで、なんだか気持ちが少し楽になってくるから不思議です。

とは言っても、まだまだ寒い日も続きますし、風邪やインフルエンザも大流行中なので

皆さんどうぞお気をつけてお過ごしくださいませ。

 

さて、突然ですが皆さん、「プレイバックシアター」ってご存知ですか?

プレイバックシアターとは、1970年代の米国・ニューヨークでコミュニティーを育もうとした芸術活動の中で生まれた即興劇です。

 

遡ること、昨年末ちかく

ちょっとした興味から、臨床心理士であり、リトルアスプレイバックシアター主宰の久保田智之さんのワークショップに参加してきました!

久保田智之さん

(左が久保田智之さんです。写真は、この会を主催した野見山先生のHPより拝借しました^^)

このプレイバックシアター、前述したとおり「コミュニティーを育もうとして産まれた即興劇」…なのですが、これだけだといまいちピンときませんよね。

 

私も正直、最初はよく分からないまま参加したのですが、久保田智之さんのプロフィールを読んでみると

世界各国で、災害で傷ついた子供達の心のケアなどを演劇を通して行っていて、しかもその演劇というのが、「参加型」であり「即興劇」である…ということにも、なぜかとても心惹かれたのです。

 

まず、「即興劇」というのはその名の通り、即興で大まかな筋立てだけは決めておいて、セリフや仕草などは自由に(思うがままに)演技を行う…ということが想像つくと思いますが、「参加型」についてはどうでしょうか?

プレイバックシアターでいう「参加型」とは、参加者が互いに自分の人生を語り合い、演じ合い、その場に立ち現れる奥深いストーリーを共有する…ということを指しています。

参加者は観客として、演者として、語り手として他者のストーリーを全身で感じ、味わいます。

通常の演劇は、観客と演者の役割は分かれていて、その2つが融合することはほとんどないでしょうし、語り手に関しても同じことが言えると思います。

 

今思えば、ここが一番心惹かれたポイントでもあるし、実際に参加してみないと想像しづらい点でもありました。

 

でも世界では、このプレイバックシアターが、災害などで傷ついた子供達の心だけでなく、日常生活でも人の心(大人、子供とわず)を癒す力があるものとして確立している…という。

なんだかよく分からないけど、すごく力を持った演劇なのではないか?と思ったのです。

 

さて、前置きが長くなりましたが、最初に感想からお伝えすると…

 

プレイバックシアターってすごい…!!!と思いました。

 

なにがすごいか、一言でいうのは難しいのですが、強制や押しつけがましいものが全くなく、自分の心で素直に他者のストーリーを体感することや

反対に自分のストーリーを他者が演じている様子を見ることで、どうしようもなく湧き出てくる感情や発見、それがとにかく純粋で新鮮なのです。

 

それは、楽しいとか嬉しい感情だけでなく、時には辛い、苦しい…という類の、目をそむけたくなるようなものもあるのですが

そういったもの丸ごと最後には愛しく感じられてしまうほどの体験でした。

 

ではいったい当日具体的に何をしてきたかと言うと、まずは参加者の緊張や場の空気をほぐすために

円になって一人一人順番にパッと思い浮かんだ擬音語や擬態語(いわゆるオノマトペと総称される言葉)を動作付きで表現していきます。

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例えば「さらさら」であれば、手を波のように動かし、自分なりの「さらさら」を体で表現してみたり…

思い浮かべる言葉は自由で、体現方法も十人十色です。

そんなことして、初対面の人の前で恥ずかしくないの?と思われるかもしれません。正直、私も最初はとても恥ずかしかったです。

でも、慣れって凄いもので、参加者全員で順番に「きらきら」「どかーん!」「わくわく」…などと思いのままに体現しているうちにとても楽しくなっていき、最後はみんなでケラケラ笑いながら思い思いの表現をしていました。

 

その次に行ったのは、2人一組になってリード役、リードされる役を決め、こんな風に怪しい動きをするもの。

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いったい何を行っているのかというと、リードされる役がリード役の手の動く方向に上下左右、体を移動させてる様子です。

今思い出しても、笑ってしまうくらいおかしな光景です。

次におこなったのは、これまた2人一組になり、即興でふられる設定(たとえば教師と生徒、親と子供、犬と飼い主などなど)に対して、1分間ほどのミニ芝居を行うもの。

セリフや状況なども勿論自由でペアを組んだ者同士、打ち合わせすることもなくいきなり芝居を始めます。そしてペアもランダムにかわっていきます。

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何だかよく分からない、自由気ままに怪しいポーズをどんどんしていくこともしました。(笑)

ここまで来ると、だいぶ参加者全体の羞恥心が和らいで、全体に不思議な一体感も生まれています。

 

そうして初めて、プレイバックシアターをおこなうのです。

 

私が参加したプレイバックシアターでは、まず最初に語り手を決め、その語り手が体験した過去の出来事を3人の演者で体現します。

3人の演者のうち1人は主人公(つまり語り手)。残り2人は、その過去の出来事に関わった重要な人物たちを演じます。

3人の演者それぞれがどの役を演じるかは、語り手が決めます。

文章だけではちょっと想像しづらいかもしれないので、イメージ図も載せてみますね。

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(携帯の画面で見ると、文字が小さくて読みづらいので、お手数ですがズームしてご覧ください💦)

こんな感じでプレイバックシアターをおこなっていくのです。

 

私は今回、ある物語の主人公を演じることになったのですが、演じるうちに自分が本当に、語り手の人生を生きているかのような錯覚を覚えました。

事前に語り手から大まかなストーリーは聞かされていますが、セリフも表現方法も自由であるため、演じている瞬間は本当にその役になりきらなければ、言葉も体の動きも出てきません。

すらすらセリフが出てくる…なんて、もちろん無かったのですが、下手でもなんでもとにかく役になりきることが大切だ…!と思い何とか乗り切りました。

 

今回のワークショップでは、私が演じた物語のほかにもう一つ、別の物語を観客としてみることができました。

演じているときは主観的に物語をとらえますが、観客になると今度は客観的、全体的に物語をとらえることができます。

ドラマや映画などを観ている時と同じ感覚です。主人公に感情移入してもしなくても、その物語を主観的にはとらえず客観的に観てしまいますよね。

それは語り手も同じで、自分の物語ではあるけれど、他者が自分を演じていることで客観的に物語を眺めることができる。

そこで得られる感覚は、おそらく語り手本人でしか分からない大切な感覚だと思いますし、私には想像しかねる部分ではあります。

ただ一つ言えることは、2つの物語の語り手それぞれが、プレイバックシアターが終わったあと、とても生き生きとした表情をしていたことです。

そして2人ともなぜか、嬉し涙とも切ない涙とも言えない、とても綺麗な涙を流していたのが印象的でした。

たった5~10分ほどの短いプレイバックシアターになぜこんな力があるのか、分かったような分からないような…そんな不思議な体験でした。

 

不思議な体験といえばもう一つ、私が演者をした時に感じた「語り手の人生を生きているかのような錯覚」もそうです。

今回たまたま私が演じたのが語り手だったのでそう思いましたが、ほかの役を演じた人も、まるでその人物の記憶や感情を追体験したような感覚になったようです。

 

私たちはみんな、自分の物語を生きていて、今いる環境や立場、役割などによって考え方や行動などが異なってきます。

それは当たり前のことで、良いも悪いもないのですが、その違いがときに誤解を生んだり、差別や争いなどを生むきっかけにもなり得ます。

自分とは違う「他者の役割」を真剣に演じてみることは、「他者への理解、尊敬の心を持とう」と頭で考えるよりもずっと、深く心に響いてくるのではないか…と思いました。

 

実際にいまプレイバックシアターは、小中学校などの特別授業に導入されるなど、教育現場でも広く活用されているようです。


 

いまいちよく分からない…という好奇心から参加した今回のプレイバックシアター。

演じ方から受け取り方までとにかく自由。参加者の数だけ感じることはたくさんあったはずで、好き嫌いも絶対あるはず。

それを踏まえて…もう一度言います。

 

プレイバックシアターってすごい…!!!

 

最後に、今回のワークショップで一番印象的だった久保田智之さんの言葉をご紹介して締めくくりたいと思います。

「僕は途上国でさまざまな国際協力をしてきて、震災被害などで苦しんでいる人々の心を少しでも癒せたら…と思い演劇をおこなってきた。

でも日本に帰ってみたら、都心ですれ違う人々や満員電車に揺られている人々の顔の方が、途上国の被災者よりも断然暗くて辛そうな人が多かった。

これはまずい…むしろ日本人にこそプレイバックシアターは必要だと思った」

(この言葉は、私の記憶をたどって書いているので言葉足らずな部分も多々あると思いますが、あしからず…!!)

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何はともあれ、最後は愉快な写真で締めくくりっ☆

 

 

アンリュミエール 黒木 恵美

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