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エステサロン独立開業~良かったこと、辛かったこと~

こんにちは。千代田区麹町のオーガニックエステサロン、アンリュミエールの保戸塚です。
このサロン独立開業ブログシリーズは、開業10周年を迎えるにあたって、今までどのようにして10年間サロンを経営し続けることができたのか?
という記録を自分でも残しておきたいという思いと、これから独立したい人や今サロンの経営に生き詰まっている人に少しでも私の経験がお役に立てれば・・・という思いで書いています。

しかし、経営ブログを自信満々に書いているようで、私自身の経営が常に順風満帆であるかといえば、そうでもありません。
オープン当初は、経営全般、特に集客に苦労しました。

またその後も、ずっと前年度を超える売り上げをあげてきたのに、ある年にはガクッと落ち込んだり・・・。
こうやったらうまくいくだろうというノウハウを経験上知っていたとしても、それを実行する気力や体力がなく、ぼーっとしたまま時が過ぎるという年もありました。

10年間、ずっと突っ走るのは辛く、気分が乗らない、あまりいっぱい働く気が起こらない・・・という時もあるのです。

サロン経営にこれといった正解をいまだつかめず、日々、あーでもない、こーでもないと、失敗を繰り返しながらサロンの経営を続けているうちに、10年が経ったという感じです。

サロンの経営は、景気に左右されたり、スタッフの入れ替わりもあり、一定ではありません。
自分の思い通りにならないことに折り合いをつけながらも、自分がやりたいことを仕事にできる喜びを感じつつ、これからもサロンを続けていくのだと思います。


独立して良かったことは?

よく独立すると「自由」が得られると想像しがちですが、実際は、本当の自由を得るまでは長い「忍耐」の時間が必要です。
人に雇われている方がよっぽど自由だったなと思うこともあります。

事業が軌道に乗ってきて、自分の思うように経営がうまくいっているときは、「やっと、自由にできる!」と思うのですが、そんな時間もつかの間で、いいことが起これば、悪いことも起こるというサイクルを繰り返しながら、なんとか乗り越えていく方法を考えるという日々です。

そんな思い通りにはいかないサロン経営ですが、独立してよかったと思うことももちろんたくさんあります。
独立して良かったこと4つ挙げてみたいと思います。


1.自分がやりたいことを実現できる。

独立すると、自分の理想のサロンを形にすることができ、また自分が提供したいトリートメントメニューを作ることができます。
そして、それがお客様に受け入れられ、喜んでもらえた時、サロンをやっていてよかったと思います。
逆に、どうしたらお客様に喜んでもらえるのか?ということを常に考える必要もあります。


2.すべてを自分で決められる。

独立すると、たとえば何か新しいことを始めたいときに、上司に許可を取る必要もなく、自分ですべてを決めて実行することができます。

失敗しても、責められることもありません。

ただ、失敗のダメージは自分ですべて引き受けなければならないので、自由になんでもできるというわけではありません。
休みも自分で決められるといえばそうですが、お客様商売で営業時間などは決まっているので、その点はさほど自由ではありません。


3.自分を試す機会を得られる

自分にサロン経営の才能があるかどうか、やってみないと分からないのですが、独立すると否が応でも、自分の最善を尽くして、なんとか乗り越えなければならないという場面に遭遇します。

そういう場面は、その時はひやひやしたり、不安になったりもするのですが、それを乗り越えたときの達成感は独立する前には味わえなかった感動があります。
自分を試す機会を得られることは、独立の良い点だと思います。


4.怖いこと、腹が立つことが減った!?

オープン当時、28歳だった私が、店を一軒経営するということは、アフリカの広大なジャングルに放り出された1匹のウサギのような気持ちでした。

今までに経験したことのないことが、次から次へと襲い掛かっては、私を不安に陥れます。
最初の3年くらいは、不安が募る毎日・・・。
そして、思い通りにいかないことにイライラしたり、腹が立ったりすることがしょっちゅうあります。

しかし、5年くらい経ってさまざまな出来事が一巡すると、何も怖いものがなくなるというか、気持ちが強くなるのでしょうか・・・。

ちょっとやそっとのことでは、動じません。それまであった恐怖心がいつの間にか消えています。

また、様々なことに耐性ができるのと同時に、あきらめも早くなるので、物事に怒りを感じることが少なくなってきます。


独立して辛かったことは?

次に独立して辛かったことを3つ挙げてみます。
辛かったことは、当時は辛かったのですが、今思えば良い経験だったとも言えます。


1.収入が安定しない不安

まずは、はやりお金の不安です。
サラリーマンは、毎月の給料が多かれ少なかれ約束されていますが、経営者は、完全出来高制という厳しい世界で生きていかないといけないので、経営が安定するまでは、お金に対するストレスはかなりあります。

私の場合は、開業資金の借り入れ金返済や、店の家賃などの運転資金に加え、一人暮らしの家賃などの生活費をすべて稼がないといけないプレッシャーが辛かったです。

最初のうちは3部屋もあるサロンをひとりで回していたので、自分ひとりで稼がないといけない最低ラインが高くて、苦労しました。


2.集客の失敗

つぎに、集客の難しさです。
集客は永遠の課題でもあるのですが、開業当初は何が効果的なのか分からなかったため、費用をかけた割に、集客が0ということも何度もありました。

休みを返上してポスティングをしても集客できなかったり、お金をかけて雑誌に掲載してもらってもダメだったり・・・。
お金をドブに捨てているような気がして、精神的に苦しかったです。

また、リピーターのお客様が固定するまでは、ひとりひとりのお客様への熱量もすごかった分、リピートしていただけない理由を考えすぎたりして、苦しんでいました。
本気でリピート率100%を目指していたので・・・。(そんなことは、絶対無理なのに!!)


3.いろいろ不安で眠れない

開業当初は、不安なことが頭をぐるぐるとめぐり、なかなか寝付くことができませんでした。
朝寝坊をしてはいけないので、始発でサロンに来て寝る日々も1年くらい続きました。

サロン経営は、経験したことのないことを乗り切らなければならないという場面に幾度も遭遇します。やってしまえばなんでもないことでも、未知のことはそれだけで不安なのです。
不安感を持つというのは、健康にもよくないし、不幸を自分で招き寄せてしまうような強い負の力をもっていると感じます。
開業してしばらくの不安感は、時間や経験が解決してくれましたが、やはり辛いものでした。


まとめ

独立開業は、良いこともあれば、辛いこともたくさんあります。
また、性格的に向き不向きもあると思います。
どういう人が向いているかというと、
●常に楽観的である
●めげずにやり続ける忍耐力がある
●即行動にうつす、フットワークが軽い
●継続力があるが、割り切りも早く執着しない
●問題解決能力がある
●チャレンジ精神がある
などが挙げられると思います。

独立に悩んでいる人は、まずは自己分析からやってみるのもいいのではないでしょうか。
独立してもしなくても、幸せなセラピスト生活が送れるのが一番だと思います!

アンリュミエール 保戸塚 優美

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